先週の抄読会では、武田先生が「Peritransplant glucocorticoids redistribute donor T cells to the bone marrow and prevent relapse after haploidentical SCT. JCI Insight. 2021 Nov 22;6(22):e153551」を読みました。「白血病に対する同種造血幹細胞移植(SCT)のGVHD予防のためのグルココルチコイドは、GVL効果もありそう」というマウスモデルの実験と後方視的な臨床研究を述べていました。移植のday-1~+5までデカドロンを投与したレシピエントの白血病マウスはプラセボと比較してGVHDは抑制され、OSも延長していました。AMLのhaplo-SCTで寛解となった患者さんは免疫抑制剤としてグルココルチコイドあるいはシクロホスファミドを使用していましたが、グルココルチコイドは1年無再発率で 32%(95% CI, 18%-47%) vs 70% 、3年生存率で58%(95% CI, 38%-74%) vs 25%と良かったようです。ICIにステロイドは良くないとされていますが、免疫関連事象が起きたときには必要十分に使用しますし、有害事象が強くてICIを中止しても、その後の生存が悪くないこととも関係があるかもしれません。
移植前後のグルココルチコイド
2021年12月13日

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