ICIによるhyper-progressive disease

山根先生が、Clinical outcomes of nivolumab in patients with advanced non-small cell lung cancer in real-world practice, with an emphasis on hyper-progressive disease. J Cancer Res Clin Oncol. 2020;146(11):3025-3036」を抄読しました。ICI投与後に急速に癌が悪化するhyper-progressive disease(HPD)についての後方視的解析です。HPDの定義はまちまちですが、今回はnivolumabを投与後、増殖速度が2倍以上となった場合と定義しました。83人中16人(19.2%)がHPDで、OS中央値は2.2ヵ月(通常のPD 24人は4.1ヵ月)と短縮していました。胸膜や心膜転移のHPD患者は急速に胸水や心嚢水が増加し、nivolumab投与後のアルブミン値は低下していました。HPDではnivolumab投与後の白血球数やCRP値も増加しており、hyper-inflammatory stateの状態と述べていました。これには骨髄由来抑制細胞の関与が考えられているそうです。あらかじめHPDを予測することは難しいですが、投与後のアルブミン、WBC数、CRP値には注意しておきましょう。

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