JEMPERLI

山根先生が、最近非常に注目を浴びた「PD-1 Blockade in Mismatch Repair-Deficient, Locally Advanced Rectal Cancer. N Engl J Med. 2022;386(25):2363-2376」を抄読しました。ミスマッチ修復遺伝子欠損(dMMR)を有する局所進行直腸癌に対してPD-1阻害薬であるdostarlimab(商品名JEMPERLI)単剤のphase 2試験です。もともと効果がなければchemoRT -> surgeryのprotocolでしたが、主要評価項目である12ヵ月での臨床的完全寛解が最初の12例全例で得られていました。MRI、PET、内視鏡、生検でもいずれも病変は無く、grade 3以上の有害事象も認められていません。生検組織では、治療後3週間で上皮細胞(癌)も間質細胞もPD-L1発現が増えており、3~6カ月では減り、その後は間質のPD-L1発現のみが増えていました。CD20陽性B細胞も増えたり減ったりしていましたが、その意義はよくわかりません。dMMRの進行直腸癌にはPD-1阻害薬はここまで効いていないのは、今回は局所進行であることとその場の腸内細菌叢が関与しているかもしれないとのことでした。今後のfollow-up dataが楽しみです。

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