河原先生が「Safety and efficacy of pembrolizumab for advanced nonsmall cell lung cancer: before and during the COVID-19 pandemic. J Cancer Res Clin Oncol. 14 July 2022」を抄読しました。PD-L1≧50%の進行NSCLCに対する初回ペムブロリズマブ単剤の効果と安全性を、COVID-19パンデミック前後で比較したカナダの後方視的試験です。2015年6月から2019年12月までの417例と2020年3月から2021年3月までの111例で、全生存とgrade 3以上のirAEを比較していました。irAEは6週目、3か月後、6か月後で5.5% vs 3.6%、8.6% vs 4.5%、12.0% vs 5.4%で有意差はなかったです。生存期間中央値は13.2ヵ月 vs 17.8ヵ月(p=0.072)と、観察期間の問題もありますが、少しパンデミック時のほうが良さげでした。パンデミックでは遠隔医療やペムブロリズマブの6週間隔投与が増えていましたが、安全性と有効性には問題がないという結論でした。別件ですが、抗PD-1抗体がCOVID-19に効果があるという仮説を証明する試験(NCT04356508、NCT04413838など)の結果はまだ報告がないようです。もしかすると抗PD-1抗体投与中にはCOVID-19感染が少ないかもしれません。単剤ではないですが、ペムブロリズマブ+トシリズマブが重症COVID-19に効果が良さそう(Int J Infect Dis. 2022 Oct;123:97-103)というのはありました。
COVID-19パンデミック前後のペムブロ
2022年10月8日

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