松﨑先生が抄読会デビューで、「Efficacy and safety profile of autologous blood versus talc pleurodesis for malignant pleural effusion: a randomized controlled trial. Ther Adv Respir Dis. 2018;12:1753466618816625」を読みました。悪性胸水に対する胸膜癒着術において、タルク(4 g,n=54)と自己血(100 mL,n=56)の有効性および安全性を比較検討した無作為化比較試験です。主要評価項目は施行30日後の胸膜癒着成功率とされ、自己血群で82.2%、タルク群で87.0%であり、両群間に有意差は認められませんでした(p=0.12)。一方、安全性に関しては、発熱の発現率が自己血群で有意に低く(9.0% vs. 28.0%,p=0.04)、疼痛およびそれに対するオピオイド使用量においても自己血群で少なかったです。これらの結果から、自己血による胸膜癒着術は、タルクと同等の有効性を有しつつ、有害事象の発現が少ない、安全性に優れた治療選択肢である可能性が示唆されたという内容でした。最近はドレナージ症例が多いので勉強したとのことでしたが、実は1年半前に河原先生が読んだものでした。良い論文は繰り返し目につくのでしょう。
タルク vs 自己血
2025年5月23日

コメント