ICIによる薬剤性肺炎のステロイド期間

今週は長﨑先生が、「Six-week oral prednisolone therapy for immune-related pneumonitis: a single-arm phase II study. J Immunother Cancer. 2023;11(7):e007056」を抄読しました。grade ≥2 のICIによる間質性肺炎に対し、経口プレドニゾロン (1 mg/kg/day)で開始し6週間で漸減・中止するという前向き試験です。腫瘍評価項目は、ステロイド開始後6週での肺炎制御率で閾値70%から最大85%と設定していました。6週での制御率は91.1% (95% CI, 80.7% to 96.1%)と良好でしたが、12週では57.1% (95% CI, 44.1% to 69.2%)と15人(26.6%)が再発していました。その後の経過も含めて、18人(32.1%)が再発し、17人がステロイド再投与となっていました。肺炎のパターン(NSIP, OP, EP, HP)で制御率は関係なかったです。この再発率は主要評価項目を満たしてはいましたが、これをを良いと考えるかどうかは難しいところです。今年のASCOでは同様のステロイド漸減比較試験(PROTECT)が報告され、治療成功割合は3週群66.7%、6週群85.2%であり、3週群の6週群に対する非劣性は証明されなかったといういことですが、少なくとも6週はかけたほうが良いと思われます。

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