低分子ヘパリン併用化学療法

今週の抄読会は、当科のローテーションをしている1年目の中山先生の「Randomized Phase III Trial of Standard Therapy Plus Low Molecular Weight Heparin in Patients With Lung Cancer: FRAGMATIC Trial. J Clin Oncol. 2015 Dec 23.」でした。先月循環器内科だったのでその知識も活かして読んでくれました。低分子ヘパリンであるdalteparin(フラグミン)を初回肺癌化学療法に加えて24週間連日投与の有無の比較試験でした。2202人の患者を2群に割り付け、全生存期間でも転移無しの生存期間でも両群に差はなく、見事なくらいKaplan-Meier曲線は重なってました。フラグミン群で、静脈血栓・塞栓症の頻度はHR0.57で有意に少なかったのですが、下痢と出血は少し多かったです。QOLも不変で、結局低分子ヘパリンの有用性は認められませんでした。山根先生が若かりし頃に抄読会で読んだという「Subcutaneous heparin treatment increases survival in small cell lung cancer. "Petites Cellules" Group. Cancer 1994;74:38-45.」を参考文献で引いていましたが、23年後に完全に否定されていました。

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