今週の研修医抄読会は、1年目の日隈先生が「Withdrawal of inhaled glucocorticoids and exacerbations of COPD. N Engl J Med. 2014 Oct 2;371(14):1285-94. 」を読んでくれました。私は附属病院での会議で不在だったので大城先生に指導していただきましたが、よく読みこんでいたとのことでした。1秒量が50%以下で気管支拡張薬吸入後のFVCが70%未満、1年以内に少なくとも1度の急性増悪をきたした重症COPD患者さん2488人を対象にした、tiotropiumとsalmeterolの併用に加え、吸入fluticasone(500 μg twice)の上乗せ効果をみた第3相試験です。両群とも6週間の吸入ステロイド後に、12週間にわたって吸入ステロイドを減量・中止するか、続行するかの比較でした。主要評価項目である初回の中等度~重症急性増悪までの期間には差は認められませんでした。副次評価項目である1秒量減少は、吸入ステロイド中止群では中止後18週で38mL、52週で43mLで維持群よりも少し悪化していましたが、呼吸困難感や健康関連QOLは差はありませんでした。重症COPD患者にとっては、急性増悪や自覚症状が軽減するような治療法がでてくれば良いですが、このようなtripletをもってしても難しいということでした。
COPDの吸入ステロイド
2016年1月30日

コメント