夜勤明けの手術

J1の三宅先生が、「Outcomes of Daytime Procedures Performed by Attending Surgeons after Night Work. N Engl J Med 2015;373(9):845-53」を抄読しました。カナダのオンタリオ州の外科医1448人が手術した38978人を対象にした後方視的研究です。0時から7時までに患者を診察した外科医の手術成績(死亡、再入院、合併症、入院期間、手術時間)と夜中に診察しなかった同じ外科医の手術成績を比較(1:1のマッチ)しました。手術は、胆嚢摘出、胃バイパス、大腸切除、冠動脈バイパス、冠動脈形成、膝関節置換、股関節置換、股関節骨折、子宮摘出、脊椎手術、開頭、肺切除のいずれかの一般的な手術でした。結果はいずれの評価項目も差がなく、夜勤明けは手術手技に影響を与えないということでした。夜勤勤務の内容で疲労度は変わるし、難易度の高い手術ならどうかなどがdiscussionされました。体調が悪いと思えば交代してもらうのが定石なので、今回夜勤明けでも手術をしたということは大丈夫だったのでしょう。

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