高齢関節リウマチ患者の運動療法

今日はJ1の伊野部先生が「Effects of Aerobic and Resistance Exercise in Older Adults With Rheumatoid Arthritis: A Randomized Controlled Trial. Arthritis Care Res (Hoboken). 2019;71(1):61-70」を抄読しました。比較的状態の良い74人のリウマチ患者(65-75歳)を2群(ジムで20週の強度の高い運動療法 vs 家庭で軽度の運動療法)に分けて、Health Assessment Questionnaire disability index (HAQ DI)を主要評価項目として比較しました。HAQ DIは慢性疾患患者の機能障害の程度を評価するために患者自身で行うアンケートで、20の日常生活の質問に対して「簡単にひとりでできる」から「全くできない」までの4段階で答えます。HAQ DIスコアは両群に差がなかったですが、base lineからの改善度はジム群が有意に改善していました(P = 0.022)。インストラクターのもとで行うある程度強度の高い運動は、それが可能な高齢リウマチ患者さんに効果があるということでしょう。

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