やる気と脳

先週はJ1の小笠原先生が「やる気と脳 ─価値と動機づけの脳機能イメージング．高次機能研究2014年34巻2号 p. 165-174」を抄読しました。内発的に動機づけられていた課題に対して、成績に応じた外的金銭報酬を付加すると、内発的動機は低下（アンダーマイニング効果）するそうです。内発的動機では、金銭報酬がなくても前頭前野外側部・線条体が反応しているとのことでした。アンダーマイニング効果によって内発的動機が低下すると、前頭前野外側部も線条体の反応も乏しく、外的金銭報酬が必要でした。人から道具を指定されたよりも、自分で道具を選んだほうが成績もよく、指定されて失敗すると前頭前野腹内側部活動が下がり、自分で選んだほうが活動低下は見られなかったとのことでした。functional brain MRIで前頭前野外側部や線条体前部の活動をみていました。仕事も自発的にがんばりましょう。