せん妄にメラトニン

今日はJ1の星島先生が「Melatonin for delirium prevention in hospitalized patients: A systematic review and meta-analysis. J Psychiatr Res. 2021;133:181-190」を抄読しました。メラトニンやメラトニン受容体作動薬のラメルトン（ロゼレム）が、入院患者のせん妄に効くかどうかのメタ解析でした。14の比較試験（n=1712）で、メラトニン/ラメルトン使用はせん妄を抑制しました(RR 0.61, 95% CI 0.42–0.89, p＝0.009)。サブ解析で、外科手術後では49%、ICU入院患者では34％のrisk低下がありましたが、内科患者では差がなかったです（RR 0.88, 95% CI 0.15-5.31）。春に当科をローテイトをしたときに、担当のせん妄患者がいて、何かよい手だてはないかと探したのがこの論文とのことでした。よく読みこんでいました。