EGFR-TKIとDLL1

今週の抄読会は本多先生が「Multivalent Forms of the Notch Ligand DLL-1 Enhance Antitumor T-cell Immunity in Lung Cancer and Improve Efficacy of EGFR-Targeted Therapy. Cancer Res. 2015 Nov 15;75(22):4728-41.」を読んでくれました。NotchのリガンドであるDLL1の投与により、マウスの腫瘍内にT cellの浸潤が促進、CD44+CD62L+CD8+のmemory T cell(腫瘍を攻撃しないが記憶している細胞)が増加、制御性T cellが減少、および腫瘍血管が減少しました。そしてNotchシグナルが増強し、 T-betとStat1/2の活性化が認められていました。EGFR-TKIとDLL1の併用により、tumor特異性T細胞性免疫が増強し、マウスのPFSを延長させていました。EGFR-TKIによる腫瘍縮小効果の生じる前あるいは治療中に、Notchシグナルを活性化させることでmemory T cell反応を高めて抗腫瘍免疫もたらすというstrategyでした。Notchシグナル阻害剤などでNotchシグナルを抑制することは、腫瘍に対する免疫寛容を増加させることに繋がっているのではないか、逆にリガンド刺激によるNotchシグナルを増強させる面白い研究でした。PD-1抗体の他にもいろんな免疫療法がでてきていますが、これも前臨床試験再興のひとつという感じがしました。

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