免疫チェックポイントと細胞内シグナル

山根先生が「Loss of PTEN Is Associated with Resistance to Anti-PD-1 Checkpoint Blockade Therapy in Metastatic Uterine Leiomyosarcoma. Immunity. 2017 Feb 21;46(2):197-204.」を抄読しました。平滑筋肉腫の患者さんが2年間ペムブロリズマブ使用後に増悪し、その増悪(耐性)部位と原発巣の比較を行った症例報告です。どちらもPD-L1の発現は乏しかったですが、PD-L2の高発現が認められました。耐性部位ではPD-1陽性リンパ球浸潤は乏しくVEGF-A発現は増加していました。耐性部位ではPTENの欠損(T131N変異)があり、二つのネオアンチゲン(QKIとMB21D2)が減少していました。このネオアンチゲンの変異ペプチドに対するCD8陽性T細胞はインターフェロンγ産生能は高かったです。PTEN変異とネオアンチゲンの減少が今回のペムブロ耐性に関与しているという大症例報告でした。1例1例の有する意味をよく考えなければならないことを、あらためて考えさせられました。

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