長﨑先生が「Influenza vaccination in adult patients with solid tumours treated with chemotherapy. Eur J Cancer. 2017 May;76:134-143.」を抄読しました。15のstudyでは、8-83%の患者で化学療法中のワクチン接種により4倍以上の抗体価の上昇がありました。16のstudyでは、ワクチン接種後の抗体保有率はがん患者で20-100%、化学療法中で32-100%でした。70%以上の抗体保有率が16中9のstudyで証明され、接種後3-4週では化学療法や年齢にかかわらず十分な抗体価が得られていました。化学療法開始4-5日目での接種が16日目(白血球は少ないが、リンパ球は保たれている時期)での接種よりも抗体価が高いようです。ステロイドを併用する化学療法開始早期(抗体ができにくい)時期や、発熱性好中球減少症がみられる時期(ワクチンによる発熱との鑑別)を避けた方が良いと思っていましたが、まだまだ分からないことが多いようです。免疫チェックポイント阻害薬を使用している際の接種では、抗体の獲得やワクチンの副作用などはどうなるのでしょうか。
化学療法中のインフルエンザワクチン
2017年11月14日

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