CeritinibとP糖タンパク

磯崎先生が、「P-glycoprotein Mediates Ceritinib Resistance in Anaplastic Lymphoma Kinase-rearranged Non-small Cell Lung Cancer. EBioMedicine. 2015 Dec12;3:54-66.」を抄読してくれました。ALK阻害剤(Ceritinib)耐性の肺癌症例にP糖タンパクがでていたこと、その患者さんから得られた細胞株にもP糖タンパクがでていたこと、その細胞株やALK融合遺伝子を有する肺癌細胞株H3122にABCB1を導入してP糖タンパクを発現させたものには次世代のALK阻害剤であるalectinibやPF-06463922には感受性を残していたこと、Ceritinibと糖タンパクを阻害するMS209の併用や、alectinibやPF-06463922は単剤でも耐性細胞株のxenograftには効果を示してことなど、とても綺麗な論文でした。さすが片山量平先生です。私達が実験を始めた頃、アドリアマイシン、エトポシド、ビンクリスチンなどの耐性機序のひとつとしてP糖タンパクを研究していました。これがALK阻害剤の耐性研究となってまた記憶が蘇ってきました。

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