腸内細菌と免疫療法

当科のローテーション中の1年目の村上先生が、「Commensal Bifidobacterium promotes antitumor immunity and facilitates anti-PD-L1 efficacy. Science. 2015 Nov 27;350(6264):1084-9. 」を抄読してくれました。同じC57BL/6マウスですが、JAXラボとTACラボでは腸内細菌叢が異なり、移植melanomaの腫瘍サイズはJAXマウスが小さく腫瘍免疫は活性化されていました。JAXマウスの糞便をTACマウスに投与すると、TACマウスも腫瘍サイズが小さくなり、さらにPD-1阻害薬に対する腫瘍抑制効果も増強していました。マウスの糞便中のBifidobacteriumが腫瘍免疫と相関しており、BifidobacteriumをTACマウスに投与すると、PD-1阻害薬と同じくらいの腫瘍抑制効果が認められました。Bifidobacteriumと PD-1阻害薬を併用すると、さらに腫瘍抑制効果が得られていました。腸内細菌叢の種類によってPD-1抗体の効果予想ができれば素晴らしい話です。病棟でPD-1抗体を使用している患者さんがいたので抄読してくれましたが、なかなかScienceを読める研修医はいないと思います。私は出張で聞けなかったのが残念でした。

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