hyperprogressive disease

今週は私が「Hyperprogressive Disease Is a New Pattern of Progression in Cancer Patients Treated by Anti-PD-1/PD-L1. Clin Cancer Res. 2016 Nov 8.」を抄読しました。純粋な臨床のみの論文でしたが、なかなか面白かったです。肺癌を含むあらゆる癌におけるPD-1あるいはPD-L1抗体のphase I試験のdataを後方視的に解析したものです。PD-1/PD-L1抗体使用前の腫瘍増殖速度(TGR)とPD-1/PD-L1抗体使用後のTGRの比が2倍以上のhyperprogressive disease(使用後に急速に増悪)だと、全生存期間は短くなりRECIST PDよりも予後判定に有効でした。治療前の増悪速度の速い癌にはPD-1/PD-L1抗体の効果は乏しいと思っていましたが、逆に効果がありました。131人中12人(9%)がhyperprogressive diseaseだったのですがこの中に肺癌症例はいませんでした。あと高齢者(>65歳)はhyperprogressive diseaseが多かったので、要注意とのことでした。PD-1/PD-L1を阻害することによって活性化されたリンパ球が、炎症・血管新生・マトリックス組織修復・代謝修飾などを誘導し、腫瘍を急速に増殖させる可能性を述べていました。治療前にこのhyperprogressive diseaseやpseudoprogressionを予想できるような分子マーカーが欲しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次