今日はJ1の磯田先生が、Intestinal microbial metabolism of phosphatidylcholine and cardiovascular risk. N Engl J Med. 2013:1575-84を抄読してくれました。循環器分野の論文はほとんど読まないのですが、結構面白かったです。卵や肉に多く含まれるphosphatidylcholineが、腸内細菌そして肝酵素により trimethylamine-N-oxide (TMAO)になり、それが動脈硬化の原因となっているという背景のもと、抗生剤(メトロニダゾールとシプロフロキサシン)を1週間内服すると、短期間ではTMAOの産生が抑制されるという論文でした。しかも、このTMAOを4007人で測定しprospectiveに3年間追っていくと、4群に分けたときの最も高い群では、最も低い群に比べて心血管系イベントあるいは死亡リスクが2.54倍になっていたとのことです。将来的には、dietだけではなく長期間にわたり腸内細菌叢をうまくcontrolできるような抗生剤が開発されリスクを減らすのでしょうかね。この論文の報告は、私が留学していたcleveland clinicの中のとなりの研究室から出されたもので懐かしかったです。残念ながら10年以上も前のことなので、知っているauthorはいませんでした。
Intestinal microbial metabolism of phosphatidylcholine
2013年5月16日

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