今年最後のJournal clubで、山根先生が J Clin Oncol. 2013;31(36):4544-9.の「Clinicopathologic characteristics of malignant mesotheliomas arising in patients with a history of radiation for hodgkin and non-hodgkin lymphoma.」を抄読してくれました。1996年から、このような悪性中皮腫の報告があったようですが、私は知りませんでした。有名なSugarbakler先生のところの悪性胸膜中皮腫1618人のうち22人が、リンパ腫に対する放射線治療後平均21.4年で胸膜中皮腫(上皮型が17人、2相型が4人、肉腫型が0人)が発症しています。このような患者さんは年齢中央値45歳と若くて生存期間中央値も32.5ヶ月と長い(同時期の通常の石綿関連の中皮腫は64歳、12.7ヶ月)という結果でした。リンパ腫だけではなく、乳がん、肺がんなどの放射線治療後にも中皮腫は発症します。私たちの肺非小細胞癌III期の放射線化学療法後の検討では、二次癌が観察期間8.3年では100人年法で2.4、長期生存10年では理論上60%に発症するという結果でしたが、中皮腫はいませんでした(BJC 95, 1142-44:2006)。中皮腫がでてくるとしたらまだまだ先になるのでしょう。治癒と考えられた方をどこまで経過観察を必要とするか難しいところです。二次癌もはやくみつけて治癒にもっていかなければなりません。
リンパ腫放射線治療後の中皮腫
2013年12月28日

コメント