上部消化管出血での輸血戦略

初期研修医J1の池田先生が、N Engl J Med. 2013;368:11-21. の「Transfusion strategies for acute upper gastrointestinal bleeding. 」を抄読してくれました。上部消化管出血のときの輸血はHb 7.0g/dLを基本にしましょうという内容です。輸血の基準をHb 7にする群(n=461)は、Hb 9にする群(n=460)より、主要評価項目の45日目での生存率(95% vs 91%, HR 0.55, p=0.02)が良かったです。肝硬変の患者が両群とも31%を占めているためか、Hb 9群は5日以内に門脈圧が有意に亢進していました。それと関係があるのか、出血が制御できずに死亡されたのは3名(0.7%)と14名(3.1%)でした(p=0.01)。輸液量によってもHb濃度は変わりますが、上部消化管出血の際にはHb 7がとりあえずの輸血の基準と考えてよいとわかりやすく説明してくれましたし、クリクラの5年生も質問してくれました。今年最後の抄読会でした。研修医の皆さん、お疲れ様でした。

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