J2の田村悠希先生が今年度最後の抄読会で、N Engl J Med. 2014 Feb 27;370:789-91.のPerspective「Preventing and controlling influenza with available interventions.」を読んでくれました。2009年に流行したインフルエンザA(H1N1)pdm09が今年も流行していること、若年から中年でも致死的になることが改めて書かれていました。septic shockになるのは二次感染と思っていましたが、インフルエンザによるサイトカインストームで起こるようです。最近、H1N1によるDIC、septic shock、acute kidney injury、multiple organ failureを当科でも経験し、各科の迅速な協力のもとで幸い救命できました。インフルエンザ迅速検査は感度(日本では約90%)がRT-PCRよりも低いので、入院患者のインフルエンザ疑いにはRT-PCRが良いこと、治療も発症後48時間以内に抗ウイルス治療を初めても有熱期間を約1日しか短縮しないこと、ハイリスクで疑いのある人にはすぐに治療を開始すること、発症後2日以後でも抗ウイルス薬は利益があるかもしれないこと、治療は通常5日であるが重篤な場合にはより長く投与することが推奨されていることなど、とてもコンパクトにまとめられていました。田村悠希先生は、来春から大阪で麻酔科医師として働きます。この抄読会でもいろんな文献を読んでくれました。麻酔・集中治療の専門家としての活躍が期待されます。
H1N1
2014年3月23日

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