今日は道田先生が「A prospective double-blind randomized trial comparing intraluminal ethanol with heparinized saline for the prevention of catheter-associated bloodstream infection in immunosuppressed haematology patient. J Antimicrob Chemother. 2008 Oct;62(4):809-15. 」を抄読しました。附属病院の救急科をローテイトしているときにCVカテを入れることが多かったので興味をもったそうです。血液腫瘍に対する化学療法による好中球減少時の、中心静脈カテーテル関連感染による菌血症予防の比較試験です。比較は70%エタノール対ヘパリン生食で、どちらか3mLを毎日カテ内に満たして、どちらも2時間後ヘパリン生食で置き換えるというものです。エタノール群34人中3人(9%)とヘパリン群30人中11人(37%)にカテーテル関連感染が起こり、エタノール群が極めて良好(OR 0.18、p=0.008)でした。エタノールはグラム陽性菌も陰性菌にも有効でした。とても興味ある内容でしたが、その後の比較試験では、大人はnegative(Journal of Hospital Infection 88 (2014) 48e51)、小児はpositive(European Journal of Cancer 51 (2015) 2031–2038)でした。まだ評価が定まっていないようですが、エタノールでカテ感染が予防できるならとても良いことです。
エタノール vs ヘパリン
2017年1月26日

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