肝性昏睡にブフェニール

消化器内科をローテイト中のJ1の淵上先生が、フランスからの論文「Treating hepatic encephalopathy in cirrhotic patients admitted to ICU with sodium phenylbutyrate: a preliminary study. Fundam Clin Pharmacol. 2017 Dec 14.」を抄読しました。日本でフェニル酪酸ナトリウム(ブフェニール)は新生児期に発症する尿素サイクル異常症や高アンモニア血症の既往がある遅発型尿素サイクル異常症に保険適応があるそうです。ブフェニールを肝硬変による肝性脳症でICUに入院した成人18人の治療に使用し、controlの18人と比較した論文でした。ブフェニールはICU入室後12時間、24時間、48時間では有意にアンモニアを低下させ、ICU退出時には神経所見も改善させました。ICU退出時での生存率(65.4% vs 34.6%)も増加しましたが、6ヶ月後での生存に差は認められませんでした。これから比較試験も行われるそうで、興味深い論文でした。

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