αグルコシダーゼ阻害薬と門脈気腫

付属病院から総合内科学1で研修中の齊藤明子先生が日本からの症例報告「Do alpha-glucosidase inhibitors have the potential to induce portal venous gas? -Two clinical case reports. Intern Med. 2014;53(7):691-4.」を抄読しました。門脈気腫の原因は腸管壊による腸管壁でのガス産生、腹腔膿瘍内ガスの門脈流入、門脈内でのガス産生と言われており、死亡率も50%以上という緊急性が高い疾患を考えます。ただし別疾患で偶然撮影したCTで無症候性、非致死性の場合もあります。今回の症例は、糖尿病に対するαグルコシダーゼ阻害薬により、小腸内ガスが増えて吸収されずに門脈内に移動したと考えていました。1年後に同じIntern Med誌から、イスラエルでもαグルコシダーゼ阻害薬による腸管嚢胞様気腫症と門脈気腫の合併で腹痛が起きたという報告がありました。門脈気腫をみたときは、αグルコシダーゼ阻害薬の使用有無を確かめましょう。

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