今日は附属病院からローテイトで当院で研修しているJ2の段先生が「Liraglutide in Children and Adolescents With Type 2 Diabetes. N Engl J Med 381 (7), 637-646; 2019」を抄読しました。BMI> 85th percentileかつHbA1c 7~11.0%である2型糖尿病の小児と青年(10~16歳、平均14.6歳)に対してメトホルミン治療に加えてリラグルチド皮下注群(n=66)とプラセボ群(n=68)の無作為化比較試験です。まずは盲検で26週間治療し、その後26 週間の非盲検で治療していました。26週での主要エンドポイントのHbA1cの平均はリラグルチド群で 0.64%ポイント低下、プラセボ群で 0.42%ポイント上昇しており(差は-1.06%、P<0.001)。この差は52 週でも-1.30%に上昇し、リラグルチドの有効性は維持されていました。空腹時血糖値は、リラグルチド群では両時点で低下していましたが、プラセボ群では上昇していました。有害事象は2群間に差はなかったのですが、消化器症状(悪心・嘔吐)の発現率はリラグルチド群のほうが高かったです。大人だけではなく、小児と青年期の糖尿病にもGLP-1アゴニストは有効でした。学生のころからこの分野に興味があった段先生は、春から糖尿病内科を専攻します。
子供の2型糖尿病にGLP-1受容体作動薬
2020年2月28日

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