今日は、4月から研修をはじめたばかりの池田先生が、「A randomized trial of glutamine and antioxidants in critically ill patients」N Engl J Med. 2013 Apr 18;368:1489-97.を抄読してくれました。重症疾患時には異化の亢進で減少するグルタミン酸や、高度侵襲時には減少してしまう抗酸化物質のセレンを補うことにより治療効果があるという論文がこれまででていました。それらをphase IIIで証明しようとした論文ですが、結局無効であるばかりか、グルタミン補充をした群のほうがprimary endpointの28日目での死亡率を上昇させてしまう(32.4% vs 27.2%, odds ratio 1.28, p = 0.05)という結果でした。この論文をみたときに、「The effect of vitamin E and beta carotene on the incidence of lung cancer and other cancers in male smokers. The Alpha-Tocopherol, Beta Carotene Cancer Prevention Study Group.」N Engl J Med. 1994;330:1029-35.を思い出しました。当時、肺癌予防ができると思われていたVitamin E と Beta caroteneの試験です。Beta caroteneはむしろ害を及ぼす可能性があるといった結末でした。やはり、臨床試験で解決すべき問題は多いですね。
ICUでのグルタミンとセレン補充
2013年4月25日

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