今日は田村悠紀先生が、N Engl J Med. 2013;368:1537-45.のCase 12-2013.「An 18-year-old woman with pulmonary infiltrates and respiratory failure.」を読んでくれました。健康女性が罹患した肺炎で、感染症のあらゆる検査結果がnegativeで、細菌や真菌などに対する抗菌剤もST合剤も、またステロイドも効かない全身性疾患なので、私は難治性の血管炎を考えていました。結局、人工呼吸管理の中でBALを行い診断をつけた単純疱疹肺炎でした。周囲に炎症細胞を伴ったTzanck細胞(パパニコロ染色で観察された巨細胞で、ヘルペスで観察されるそうです)がみられたときは、HSV感染を考えるそうです。BAL液でcell blockを作って免疫染色でHSV抗原が染色されていました。血清でHSV-1陽性、HSV-2陰性、varicella陰性で、HSV-1肺炎と確定診断されていました。口唇ヘルペスらしきものがあったために疑ったようですが、救命できてなによりです。私には難解でした。
Tzanck cell
2013年8月1日

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