1年目の小川先生が、「Acid-suppressive medication use and the risk for hospital-acquired pneumonia. JAMA. 27;301:2120-8.」を抄読してくれました。無作為化比較試験ではないですが、前向きコホートとして院内肺炎の発症を、入院後のプロトンポンプ阻害剤あるいはH2受容体阻害剤の有り無しで調査したものです。有りで1609/32922(4.9%)、無しで610/30956(2.0%)とunadjusted OR 2.6、adjusted OR 1.3とそれらの使用により、いずれも有意に増えていました。PPIやH2 blockerの安易な使用は慎むべきでしょうね。ICUにおいてもその適正使用に関するガイドラインがあるようです。American Society of Health-System-Pharmacistsの消化性潰瘍予防では、凝固異常(血小板5万以下、INR>1.5、APTT>2倍)や消化性潰瘍あるいは消化管出血の既往があげられるそうです。敗血症のガイドラインでも出血リスクを考えリスクのない患者には投与すべきでないとのことでした。それこそ20年以上前のPPIがない時代ですが、がん化学療法で悪心.嘔吐が強い場合にでも、H2阻害剤のevidenceはないといわれ、胃薬はカマグだけで治療していたことを思いだしました。あの頃に指導されたことは正しかった気がします。
PPIの安易な使用
2014年10月11日

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