院内心停止後のAED

木曜のJJCでは、J1の長崎先生が「Automated external defibrillators and survival after in-hospital cardiac arrest. JAMA. 2010 Nov 17;304(19):2129-36.」を抄読してくれました。院外の心停止に対してはAEDの使用は生存率を改善しますが、院内ではどうかというのがこの研究の背景でした。18歳以上の院内心停止(脈なし、無呼吸で無反応)を2000年~2008年まで登録した前向きの観察研究です。11万人以上の院内心停止患者が登録されましたが、適格は204病院の11695人でした。primary endpointの生存退院ですが、AED使用群は16.3%、非使用群は19.3%であり、使用群のほうが悪かったです。とくにPEA/Asystoleに対する生存率の低下には、AED使用時にはパッド貼付と解析に時間がかかるため、胸骨圧迫の中断が長くなるからでは、と考察していました。院内AEDが本当に必要かどうかはまだわからないという結論で、よかれと思ってあるものが逆によくないこともあるよという興味深い内容でした。

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