片側舞踏運動

J2の上中先生が3月にローテイトしていた脳卒中科で経験した「アルテプラーゼ治療後に片側舞踏運動を呈した左中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞」を話してくれました。脳梗塞発症直後ではなく、tPAで症状改善した後に片側舞踏運動を生じた報告はないようです。左前頭葉から頭頂葉にかけての脳梗塞に対してtPAが奏功していましたが、5日後に片側舞踏運動がおこりました。通常の片側舞踏運動の責任病巣は対側の尾状核から基底核・線条体領域ですが、本例では脳梗塞発症時にも舞踏運動発症時にもその領域の病巣は指摘できませんでした。左MCA領域の低灌流がtPAによる回復過程で、5日目に左基底核血流が(MCA領域皮質に比較して)相対的に上昇したことにより、片側舞踏運動を生じたと考察していました。当院の脳卒中科はレベルが高いのでよく勉強になったそうです。

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