今日はJ2の森本先生が「Postpartum Depression. N Engl J Med. 2016;375(22):2177-2186」を抄読しました。先月は産婦人科、今月は精神科をローテイトして、産後うつに興味をもったようです。3ヶ月の子供をもった28歳のシングルマザーの話で、疲労、無関心、いらいら、注意散漫、不眠、活気なさ、涙もろさなどが2か月続いていました。18歳のころも同様な症状が数週間続きましたが、それは自然によくなっていました。この患者さんにどのようなアドバイスをするかという内容です。産後うつは少なくとも6.5-12.9%の頻度でおき、うつ状態は1年後でも20%、2年後でも13%が続いており、40%の人が次の妊娠時を含めて再燃するようです。早期の診断と適切な治療が必要だということでした。1カ月間に落ち込んだり、うつになったり、希望が持てなくなったり、無関心であったり、楽しみがなかったならば、Patient Health Questionnaire 9 (PHQ-9)に基づいてスクリーンニングを行い早期診断を行います。治療は、カウンセリング、薬物(授乳移行が10%以下のSSRIのジェイゾロフトなどや、だめならSNRIやNaSSA、経頭蓋磁気刺激法などもあります。本症例はDSM-5のmajor depression with peripartum onsetにあてはまり、peer supportやformal psychotherapyは必要であり、うまくいかなければ抗うつ薬を少量からはじめて1週間ごとに再評価するのが良いとのことでした。
産後うつ
2020年5月21日

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