全身麻酔で帝王切開後のうつ

J2の森本先生が「Exposure to General Anesthesia for Cesarean Delivery and Odds of Severe Postpartum Depression Requiring Hospitalization. Anesth Analg. 2020 Jan 29」を抄読しました。経膣分娩と比較して帝王切開分娩は産後うつ(PPD)のリスク増加があることがメタアナリシスで示されていますが、帝王切開分娩の麻酔法がPPDのリスクに及ぼす影響を検討した研究は初めてのようです。今回ニューヨーク州のdatabaseを使用して後方視的に428204人の帝王切開後のPPDを解析しました。34356人(8.0%)が全身麻酔で、入院を要するPPDは1158人におこり、脊髄くも膜下/硬膜外麻酔と比べてオッズ比が54%上昇(OR、1.54;95%CI、1.21-1.95)していました。帝王切開の方が子供と触れ合うまでの時間が長くなることが原因かも、とのことでした。この結果が前向き試験で明らかになれば、帝王切開分娩ではできるだけ全身麻酔の使用を避け、全身麻酔を受けた人にはメンタルヘルスのスクリーニングやカウンセリングなどを充実させる必要があるようです。

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