膵リンパ上皮嚢胞

J1の知元先生が「Imaging features and pathological evaluation by EUS-FNA enable conservative management in patient of lymphoepithelial cyst of the pancreas: a case report.Clin J Gastroenterol. 2021;14:370-374」を抄読しました。消化器内科のローテイト中に膵リンパ上皮嚢胞(LEC)を経験したそうです。LECはリンパ性の被膜で覆われた、内部を角化扁平上皮細胞で満たされた良性腫瘍で、全膵嚢胞の約0.5%以下と報告されています。約50%に多くの膵管・胆道系腺癌に特徴的な血清CA19-9の上昇を認めますが、IPMNなどの膵嚢胞性化生とは異なり悪性化はみられないため、診断により不要な外科的切除を避けることができるようになっています。EUSで被膜内は比較的均一な高エコー域を認め、内部は壊死性の成分と浸出液で構成されていると考えられ、FNAによる病理組織でLCSと診断し経過観察になりました。IPMNに対するEUS-FNAで腹膜播種を来した例が報告されているため、日本でEUS-FNAは膵嚢胞性腫瘤に対してあまり行われていないそうです。
 

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