J1の高橋先生が「Early precut versus primary precut sphincterotomy to reduce post-ERCP pancreatitis: randomized controlled trial (with videos). Gastrointest Endosc. 2021;93:586-593」を抄読しました。ERCP後膵炎の予防として、カニュレーション前に内視鏡的乳頭切開術を行っておくか(primary precut: group B)、カニュレーション2回失敗した後に内視鏡的乳頭切開術を行うか(very early precut:group A)を比較した試験です。303人を無作為化割り付けし(A群152人、B群151人)、A群ではカニュレーションを2回以内に成功しなかった症例が45人でした。A群とB群で、ERCP後膵炎は5.2% vs 0.67%(P = .04)、無症候性膵炎は12.5% vs 2.6%(P = .01)と、B群がいずれも良好でした。カニュレーション時間は13.8 ± 2.2 vs 7.2 ± 1.7 分(P = .001) でB群が早く、カニュレーション成功率は98% vs 98.6%(P = 1.0)と同等でした。出血は1.9% vs 2.6%、穿孔は0.66% vs 0.67%と差はなかったです。primary precutの有用性を示した論文ですが、当院ではリスクの面からしていないとのことでした。わかりやすく説明してくれました。
ERCPのprecut
2022年1月13日

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