J2の原先生が「Donepezil and memantine for moderate-to-severe Alzheimer's disease. N Engl J Med. 2012;366(10):893-903」を抄読しました。軽度~中等度アルツハイマー病に対してコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル)は効果はあるが、進行しても治療を続ける意味があるかどうか、わかっていませんでした。3 ヵ月以上のドネペジル治療歴がある患者でミニメンタルステート (SMMSE)のスコアが 5~13であった295人において、ドネペジル+メマンチンのプラセボ群、ドネペジルのプラセボ+メマンチンのプラセボ群、ドネペジルのプラセボ+メマンチン群、ドネペジル+メマンチン群のいずれかに割り付けた比較試験です。評価はSMMSE とBristol日常生活活動スケールで行いました。ドネペジル継続群は、ドネペジル中止群より有意に良好でした。メマンチン投与群では、メマンチンのプラセボ群より有意に良好でした。ただし、ドネペジル+メマンチンではドネペジル単独と差は認められませんでした。難しい論文を読み込んでいました。がんの薬物療法でPDになったら中止するけど、SD範囲内の増悪なら続けたほうが良いようなのと同じような印象です。

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