J2の原田先生が「The Role of Somatostatin Treatment in the Management of Chylous Fistula after Neck Dissection. Turk Arch Otolaryngol 2014; 52: 39-42」を抄読しました。頸部廓清術後の乳び胸の頻度は1~2.5%であり、治療としては、絶食で中心静脈栄養、胸腔ドレナージ、および胸管結紮術があります。胸管結紮術も無効でソマトスタチン(100μg is 1日3回を数日間)を使用してうまくいった3例でした。機序の詳細は不明ですが、ソマトスタチンは胸管内のリンパ液を減らして胸管破綻部の閉鎖を促進する可能性が示唆されています。オクトレオチドはソマトスタチンアナログで神経内分泌腫瘍や緩和医療におけるイレウス症状の改善に使用しますが、乳び胸には保険適応がありません。頭頸部癌、肺癌、胃癌などの手術後の難治性の乳び胸の時には、当院でも使えるようなシステムにはしています。受け持ち患者が乳び胸となったので、前もってよく勉強していました。
乳び瘻にソマトスタチン
2022年3月31日

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