安定虚血性患者におけるPCIの長期予後成績

1年目の中山先生が「Effect of PCI on Long-Term Survival in Patients with Stable Ischemic Heart Disease. N Engl J Med. 2015 Nov 12;373(20):1937-46.」を抄読してくれました。彼は循環器内科をローテイトしており、PCIについて勉強していました。PCI有無の比較試験では、安定虚血性心疾患患者の狭心症をPCI群は軽減させるが生存率は改善されておらず、今回はその比較試験を中央値で11.9 年追跡した長期予後が報告されていました。死亡数はPCI 群では 284 例(25%)、薬物治療のみの群 277 例(24%)で差は無く(HR 1.03、95%CI:0.83~1.21、P=0.76)で長期予後も変らないことがわかりました。心疾患で死亡されたかどうかの詳しい解析はなく、薬物治療のみに割り付けられた群のそれ以降PCIをしたかどうかも不明で、安定虚血性患者のPCIの意義は少し分かりにくかったです。ただ生死をエンドポイントにおいた試験結果としては、不要なPCIは避けるべきだということでしょうか。各施設がPCIの症例数を競っていることにも警鐘を与える結果となった気がします。

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